P.O.P(Portrait.Of.Pirates) 10th ANNIVERSARY

2014.06.06

P.O.P航海日誌 第四章

皆様、こんにちは&こんばんは。
P.O.Pワンピースシリーズ開発担当、メガハウス金子です。

『メガホビEXPO2014 Spring』に多数ご来場頂きまして、
誠に有難うございました。

会場ではプロジェクションマッピングという新たな試みで
10周年を振りかえる映像を流させて頂きました。
東映アニメーション様、エイベックス様にご協力頂き、
素晴らしい映像になったと自負しております。
(イベント担当と映像製作会社の方々、お疲れ様でした!)

また当日はP.O.P10周年の特別ステージという形で、
久々に多くのお客様の前でお話する事となりました。

P.O.Pに関連するステージイベントで、私が皆様の前に立つのは
おそらくあれが最初で最後になりますので、
今後は『メガステ』でお会い出来れば幸いです。

さてお待たせしました、コラムの続きです。
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『ガレージキットテイストの1/8ワンピースフィギュア』

なんじゃそのヘンテコな言い回し!?
・・・と思われたかも知れませんが、
当時開発したかったものをまとめると、そんな表現になります。

一般の玩具メーカーが、様々な理由で作れないものを
理想の形で再現したのがガレージキットのそもそもの発端です。

そのテイストを入手しやすいカプセル玩具に落とし込んだのが、
バンダイさんの『HGシリーズ』でした。
他にも美少女カプセル玩具の新境地を築いたYUJINさんの『SRシリーズ』、
SEGAさんの『サクラ大戦 リアルモデルシリーズ』や
バンダイさんの『LMフィギュアシリーズ』など・・・
私にとって偉大な先人先輩たちのおかげで
玩具メーカーにおけるフィギュアの歴史が着々と築かれておりました。

ただそのいずれもが
“ガレージキットで成立する、ハイターゲット人気の高いキャラ”
という大前提に基づいたものでした。

そういう意味で、“ワンピース”という王道少年漫画&アニメ作品と
“ガレージキット的なテイスト”という部分は相反する部分が多く、
理解されにくかったのは仕方の無いことでした。


ここで若干話題は変わりますが、
商品名も、実は大きな悩みどころではありました。
“ワンピース○○フィギュア”などの名前ではなく、
特徴的かつ略すと覚えやすいのが理想的な名前でした。

ONE PIECE
・・・OP・・・
あ!なんとかオブ・パイレーツ!
なんとかOPって覚えやすいな!!

そんなところから“オブ・パイレーツ”が先に決まり、
“Statue”などの候補を検討しつつ、
最終的に“Portrait Of Pirates”と名付けました。

P.O.P(ピーオーピー)。覚えやすいですよね。


さて、名前も決まって工場とのやり取りもはじめ、
いざ商品の受注へと進むにあたって立ちはだかったのは
“理解されにくさ”から来る諸問題でした。

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さて、今回はここまでです。
思い出しながら書いておりますので、
細かい歴史認識に若干の矛盾があるかも知れませんが
ご容赦願います。

ではでは。

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